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ペパボを退職した話

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 はじめに 2023年7月31日をもって、GMOペパボ株式会社を退職する運びとなりました。 思えば2018年10月に入社してからの約5年弱、毎日が学びの連続でした。 在籍中はムームードメインのバックエンドエンジニアとして、主にサービスの保守運用や新規機能の開発に従事していました。 エンジニアとしてのキャリアはペパボが初めてだったため、入社当初は周りの圧倒的な技術力に震えながら働いていたわけですが、チームメンバーを始め皆さんにとてもよくしていただいたおかげでなんとか今までやってこれたと思っています。ペパボの皆さんには感謝してもし足りません。 在籍中は公私共に大変密度の高い時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。 歴の長いサービスに新機能を追加するにあたって、いかにユーザー影響少なくリリースするかだったり、テストコードの重要性だったり、設計や可読性の高いコーディングノウハウだったり、色んなことを学ばせていただきました。 お休み中は何をしてたの? 1ヶ月ほどお休みをいただけたので、好きなキャンプやドライブ、積んでいた映像作品の消化をメインに、その他身辺整理などをしていました。 その他には、自己研鑽の一環として英語と英単語の勉強は毎日やっています。 習慣化できたのでこれは今後とも続けていきたいと思っています。 また、ありがたいことに退職の記念にアマゾンギフト券をいただけたので、何か一つ新しい趣味を始めてみようと思い立ち三線を購入しました。 腕前のほうはまだまだですが、少しずつ弾けるようになってきた実感があります。 この歳になっても新しいことを学べる楽しみが味わえるのはいいことですね。 下手くそなりにこれからもコツコツ頑張ります。 最後に 本当に濃密な5年間で、思い返せば長かったようなあっという間だったような、そんな感覚です。 退職の旨を伝えるにあたって、皆さんから温かい言葉や応援の言葉をいただくことができ、背中を押していただけて本当に嬉しかったです。 ペパボの中の人ではなくなってしまいましたが、これからは1ユーザーとして関わっていければいいなと思っています。 退職に際して花束や色紙、プレゼントなど準備していただき本当にありがとうございました。 そして東京・鹿児島オフィスにも顔を出すことができて皆さんにご挨拶できました。 末筆ではありますが今まで関わって

旅と物語

僕は旅が好きだ。 まだ見たことのない風景を見て、その土地の風を肌で感じることが大好きだ。 食べたことのない珍しい食べ物を食べるのが大好きだ。 でも、と思う。 旅の一体何がそこまで僕の心を揺り動かすのだろう。 旅に一体何があるのだろう。 訪れるまではそこは写真でしか見たことのない場所で、知識として知っているだけにすぎない。 あくまでもそれはただの輪郭であって、血の通った何かではないのだ。 僕が思うに、それに血を通わすものは物語だと思う。 それは何でもいい。 例えば家族と昔行ったことがある場所だったり、テレビでいつか見たところだったり、恋人がそこの生まれだったり。友人と一緒に行ったこと、お土産屋のおばあちゃんの温かい笑顔、居酒屋の店員さんと楽しく話したこと、おいしいごはんを食べたこと。 そういった小さな物語が旅に彩りを、温かみを、匂いを、風を、命を吹き込んでくれる。 自分の中で物語が生まれたとき初めて、その場所は地図の中を飛び出して命の通ったものとなる。 旅の中で生まれる物語、それこそが僕が旅を好きでい続ける理由なのかもしれない。 物語というのはとても大切で、特別で、かけがえのないもので、いつか自分の前に壁が立ちふさがったときに乗り越えるための力となるだろう。 だから、僕は今日も旅をする。

人生で初めて沖縄に行った話

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それはこんな始まり 〜 沖縄に行こうと思ったきっかけ ふと立ち寄ったスシローでピーチ航空の「 旅くじ 」なるものを見つけたのがきっかけ。 戯れで引いてみたところ、旅先に沖縄が指定されたためこれは沖縄に呼ばれているなと思い、旅に出ることを決意した。 一緒に寿司を食べに来ていた社の後輩Gも巻き込み、沖縄旅行プロジェクトが立ち上がったのだった。 後日社の先輩Dも誘い、最終的に3人で旅行に行くことになった。 生まれてこのかた沖縄を訪れたことがなかったため非常に楽しみな旅程となった。 一日目 〜 オンスケ?なにそれ? 時間感覚が壊れてしまい、なぜか自宅から空港まで15分で着くと思い込んでおりタクシーを使って移動することになってしまった。 発券の時間には間に合わなかったが、搭乗時間にはギリギリ滑り込むことができた。 後輩Gと一緒にチケットを取っていたため、彼が発券していれば間に合ったのだが、運の悪いことにそちらも間に合わず、ピーチ航空での移動を諦めANAで取り直した。 思わぬ出費となってしまったが、お互い笑って済ませられる関係性だったのでよかった。 ともすれば険悪な雰囲気になるようなインシデントだったが、こういうイベントがあったほうが後から思い出になると思う。 そういう意味では価値観が似ていてよかったと思う。 ちなみに先に旅立った先輩Dのほうが後で着くというハプニングもあった。 めんそーれ! 沖縄に着いてからは、同僚Hに誕生日プレゼントとしてもらった自撮り棒が大活躍した。 周りから見たらただの浮かれポンチであること請け合いなのだが、旅の恥はかき捨てと言うし楽しまないと損な気がしたので問題ないだろう。 便利な自撮り棒 合流してからはかねてから食べたいと思っていた沖縄そばのお店「 亀かめそば 」へ。 端的に言って美味しすぎてトんだ。 よもぎ(ふーちばーと言うらしい)を入れると味が変わってまた違った味わいを楽しむことができた。よもぎの新たな可能性を感じた一食だった。 また、コーレーグース(島とうがらしの泡盛漬け)をちょこっと回しかけて食べたのだが、これがまた美味しかった。 入れすぎると普通に酔うので注意が必要。 最高の一杯 その後、一旦ホテルでチェックインを済ませ国際通りへ。 観光しつつ物色していると浮かれポンチなサングラスを見つけたので即購入。 沖縄は日差しが強いのでサングラスは必

アルジャーノンに花束を

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先日、「アルジャーノンに花束を」を読了した。 前から良書であることは知っていたが、沖縄旅行の移動中に読もうと思って、電子書籍で購入した。 内容は今さら語るまでもないかもしれないが、ざっくりと言うと「知能を向上させる臨床実験の被験者として選ばれた知的障害を持つ青年(奇しくも僕と同じ年齢であった)が、IQが飛躍的に向上する前と後の経過を、本人の報告日誌を読む形で追体験していく」というものだった。 ちなみにアルジャーノンというのは主人公の名前ではなく、主人公(チャーリイ)に先んじて臨床実験を受けたネズミの名前である。 IQが急激に向上したために精神が追いつかず、そのギャップに悩まされる過程が鮮やかに、かつ残酷に描かれており、まるで自分のことのように孤独感や苦悩が押し寄せてきて、色々と心が抉られる思いだった。 だが読了後は「ああチャーリイ、君は救われたんだね」というおかしな感情が湧き上がり、心にぽっかりと穴が空いたような、それでいて満たされたような奇妙な気持ちになった。 内容についてはこれから読む方もいると思うので言及は避けるが、誰しも多かれ少なかれチャーリイの部分を持ち合わせていると思っていて、それを鮮明に描いたダニエル・キイス氏の手腕には終始驚かされてばかりだった。 特に知能が高まるにつれて今まで見えていなかった具合の悪いことや不都合な真実が見えてきて、段々と生きづらさを感じていく過程はなかなかにくるものがあった。 と同時に、蓄積されていく経験が増えれば増えるほど物事の判断の精度は上がっていくが、結果がある程度予測されてしまうことによって、それそのものが判断を鈍らせる原因となったり、挑戦をやめてしまったり、本来は色鮮やかなはずの体験が色褪せてしまったりと、悪影響を及ぼすファクターになるのではないかとも思った。 (似たような話として、失敗することを恐れるあまり何もできなくなるという旨の話を「 失敗するチャンス 」でも書いたのでよかったら読んでいただきたい。) これは最近自分自身でもぼんやりと「経験という名の悪意が人生から彩りを奪っているのではないか」と考えていたところだったので、見つめ直すいい機会になった。 もちろん、経験はその人一人ひとりにとってかけがえのない知的財産であるため、最大限大切にしていきたいとは思うが、経験によって「やらない」判断を下すことを意図的に遠ざけ、

17歳と180ヶ月を迎えた

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はじめに こんにちは。そろそろ17歳JKキャラがつらくなってきたtositeと申します。 でも概念としてはJKでいたい、そんな思春期の学生のような二律背反したモラトリアムを甘受したい今日この頃です。 最近はコロナも少し落ち着いてきて、徐々に新様式とは言え制限の少ない世界になってきつつあるのかなと思いますが、毎年恒例の振り返りをつらつらとしたためていこうと思います。 去年のKPT ブログを作り変える 本ブログに転生させることができました 結構自分なりには記事も書けていていい感じ 継続的にやっていきたい 丁寧な暮らしをする なんとか人間らしい暮らしはできています 最近料理が手抜きになりつつあるので頑張ろうと思いました でも「物を増やさないようにする」ミッションは達成できていない模様 トレーニングを始める ダイエットを始めたこともあり食生活には気をつけるようになりました 大濠公園を走ったり、登山したり 健康的な生活はできているんじゃないでしょうか スキルアップ 進捗だめです・・・ 周りでSEO検定受けてたりする方がいるから今年は何か資格を取りたいと思っています 今年のテーマ 今年は「やらないことをやる」をテーマに生きていきたいと思っています。 長い人生、やりたいことはたくさんあります。 慣習化していて惰性でやり続けていることもあるでしょう。 あるいは「やらなきゃいけない」というある種の強迫観念に追われることもあるかもしれません。 人間17年と180ヶ月も生きていると、色々な常識という名の偏見に囚われることもあるもので、どうやら僕はそういった「やらなければならないこと」に気づけば雁字搦めになっていたように思います。 例えばそれは私生活だったり、生き方だったり、思想だったり。 あるときふと、色んなものを持ちすぎていて気づけば身動きが取れなくなっていることに気づいたので、今年は意識的にやらないことや、自分の中の凝り固まった固定観念を見つけて削ぎ落としていく作業をしようと思っています。 特に「もういい歳なのだからバカをやってはいけない」という意識を捨てるようにしました。 その結果の一つが ママチャリで志賀島までポタリングする というものなのですが、なかなかどうして高揚感に包まれた楽しい時間だったので、積極的にバカをやっていこうと思っています。 もちろん、人様に迷惑をかけない範囲で