意図しない親孝行

 先日、胃がんリスク検査を受けた話でも書いたとおり、僕の体にはピロリ菌がいた。
しかもピロリ菌は母子感染する可能性が高いとのことで、子が感染している場合、親も感染していると思ったほうがいいとのこと。
( 参考: 病気の話 杉並区医師会 【第16回】ピロリ菌について )

これはまずいということで両親にピロリ菌の怖さを説くつもりだったが、両親の性格上、検査キットを自ら手配して取り寄せ、検査することはないだろうと思った。
そこで両親の分の検査キットを購入して郵送した(僕は会社が関東ITソフトウェア 健康保険組合に加入していたおかげで無料で受けることができた…本当にありがたい)。
それなりの費用になったが、家族の健康を守るためだと思えば是非もない。

結果的に両親ともにピロリ菌がいる可能性が高いとのことで、除菌治療を行うこととなった。
が、父のほうはそれ以外にも腫瘍のようなものが見つかり、そちらを治療しなければピロリ菌の除去ができないと診断されたそうだった。

私の祖父、父の父が胃がんで亡くなっているので、検査結果が出るまでは不安だったようだが、幸いにしてがんではなかったため、治療を進めつつピロリ菌の除去もできることになって一安心だった。

自分が受けた検査から思いがけず家族の健康を守ることができたので、意図せず親孝行ができて本当によかった。
人生にはいつか終わりが訪れることは普遍の理ではあるが、せめて両親にはその時がくるまで、健やかに余生を過ごしてもらいたいと思っている。